私は、政策や戦略を考案する際には、まずは専門書を5冊ほど読んでアウトラインを把握の上、後は現場へ赴いてヒアリングを行いながら、自らの中で構築したイメージ(仮説)を修正していき、最終的にアウトプットに到達するというアプローチを採用しています。
このプロセスにおいて、自分がミクロの情報にとらわれすぎて、本質的な議論を見失いかねない陥穽に落ち込まないようにするため、大学教授やシンクタンク関係者などの有識者等との意見交換も適宜行います。
そうした中で、某K大学(K応義塾大学とK児島大学)のそれぞれの教授から連名による論文執筆の御提案をいただきました。
K応義塾大学教授の方は、「広域観光と交流人口の拡大の面から見た空港間の連携・協力関係の最適化」をテーマとした論文であり、K児島大学からは「国管理空港の経営最適化に向けたステークホルダーマネジメントのあり方」をテーマとした論文です。
空港を同様にテーマにはしているのですが、前者が地域経済における空港の役割や効果といったマクロ経済(地域経済学)に関するものであるのに対して、後者は空港経営における意思決定プロセスに関するミクロ経済(経営学)に関するものとなっています。
両面において、現場の政策を担当してきた私にとっては、ごくごく当たり前のことと認識していた事柄が、外部にいる第三者にとっては目新しいことであると同時に、今後の各地方空港の経営を考えていくにあたってモデル的事例になる可能性があるということで、ほとんど時期を同じくして、両教授から「ちゃんとした形で論文に残さないか?」と打診されました。
ほんの1ヶ月まであれば、「そんな余裕はねえ!」と回答していたと思うのですが、今は、若干余裕もあるし、自分の中での考えを整理したいという思いもあるし、なおかつ、学術論文をまとめることができるスキルというのも、今後の自分のキャリアにとって大きな武器になると思い、両教授に対しては快諾しました。
これからは、自分の可能性を制限したり、境界線を引いたりするのではなく、貪欲に色々なことに挑戦し、知識や経験、ノウハウを更に溜め込んでいきたいと思います。
使用予定の主な参考文献
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