5月2日から暦通りに始まったG.W.ですが、鹿児島県の農林水産業や観光産業に関するコロナ後の展望についての宿題をいただき、その考察や分析に3日間をまるまる費やしました。
未だに見通しが立たないことを、現状で持ち合わせている情報を踏まえて、どのような世界観を描くのか、という非常に難易度の高い作業でした。
もちろん、私一人の知識や知恵では早々と限界が見えたので、各分野の第一人者や専門家と称される方々の寄稿文やインタビュー記事を徹底的にサーベイ(その数34)して、そこから得られる洞察(インサイト)を丁寧に導き出しました。
コロナ後の世界というものが、これまでの世界と変わらないのであれば、それに越したことはなく、これまでと同様の営みを続けていけばいいと思います。
しかし、新型コロナウイルスの感染防止のために採用された移動制限や、密閉・密集・密接回避とのためのソーシャル・ディスタンスの定着、更には、社会的連帯を強めようとする人もいれば、他人を食い物にするエゴイストもいる、という赤裸々な人間の二面性というものを経験した私たちは、全てをなかったことにして、コロナ前の世界に戻れるかといえば、その可能性は低いと見立てています。
作業を進めれば進めるほど、コロナ後の世界が具体的な形となり、その世界では我々にとって何が機会であり、何が脅威となるのかも、漠然とではありますが、輪郭を為してきました。
折しも、日本政府が、今月末までの緊急事態宣言延長を発表したところですが、緊急事態宣言が解除される時には、コロナ後の世界はもっと明確な形をしているかもしれません。
ほんの数ヶ月後の世界のことに思いを巡らせる余裕もない事業者が大部分であろうし、そんなことよりも、目の前の収入や運転資金の確保の方がはるかに緊急性・重要性が高いということも承知はしています。
ただ、顧客の購買行動やそこに至る思考・感情は、今この時にも揺れ動いており、コロナ後の世界における顧客の購買行動は、現在の購買行動から大きく外れるものではなく、現在の延長線上に存在するものと考えています。
コロナ後の世界に起こる変化を予測しながら、それに対応するための準備を着々と進めるべきだと考えます。
【G.W.残り2日間で取り組むべき考察】
- パオロ・ジョルダーノ『コロナの時代の僕ら』を読んで、コロナ後の我々は、何を守り、何を捨て、どう生きていくべきなのか?」という命題に対する筆者の見解を考察
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- ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』を読んで、病原菌がどのようなメカニズムで発生し伝播していくか、その結果、人類社会にどのような不均衡と格差が生じたのかをマクロの観点で考察
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