マキアヴェッリ先生の研究室
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09 Column(コラム)

映画『トップガン:マーヴェリック』を観てきました

昨日、鑑賞してからひと晩を過ごしましたが、未だに余韻に浸っています。

それだけ迫力かつリアリティ溢れる映像とスピード感ある展開のストーリーに圧倒された映画でした。

オープニングの5分で、過去の作品『トップガン』を観た人が懐かしさを覚える間もなく、大音響かつ大画面で繰り広げられる”Danger Zone”の音楽と戦闘機の発艦シーンに興奮してしまい、製作陣は我々が欲しているものを理解しているという安心感と、コロナ禍で鬱屈したものを吹き飛ばしてくれるという爽快感を感じました。

CGで見た目を整えたきれいな作品ではなく、徹底的に娯楽(エンタテイメント)を追求する、これぞハリウッド映画だなと思える王道の作品でした。

前作『トップガン』では若いイケメンのエースパイロットであるマーヴェリックも、本作品では相応に年を重ねて、そろそろ第一線のパイロットから退くことを考える年齢に。

私が小学生の時に興奮しながら観た作品なので、主役のトム・クルーズも60歳になっているわけで、年齢を重ねたマーヴェッリックが違和感なくハマる役どころを演じています。

本作品は前作を視聴していなくてもストーリーに入り込める設定となっていますが、前作に出演したメンバーが、海軍組織内で相応のポジションに就いていたりと、その後のキャリアや人生の変遷に着目して楽しむことができるので、映画鑑賞の前に前作を視聴することをお勧めします。

第一線から退き、後進を育成する立場になりつつも、やはりパイロットであることを捨てきれないマーヴェッリクの葛藤を、プレイヤーからマネジャーへと立ち位置の変化を余儀なくされている自分自身と重ねてしまい、映画を鑑賞しながら、色々と思うことがありました。

その中でも、「パイロットの経験は自分の生き様だから、教官として後進に教授ものではない」という意味で語ったであろう “It is not what I am. It is who I am.” という言葉は、まさに私が直面している課題を表している言葉のように思えました。

また、かつてのライバルであり、死期が近いアイスマンとの会話で、マーヴェリックが抱える過去の悔恨から解放されるよう、アイスマンから贈られた “It’s time to let go.”という言葉もシンプルなんですが、勝手知ったる戦友の間では不必要に言葉を交わす必要がないという友情を感じさせる言葉でした。

かつての前作のファンである我々のようなオッサン世代だけでなく、老若男女問わず鑑賞しており世界的なヒットになっていることを鑑みると、リアリティ溢れる映像と一人ひとりの生き様が表れる重厚なストーリーが受けているのかなと。

兎にも角にも、この映画は大画面の映画館で観てなんぼの作品だと思いますので、私はあと2,3回はリピートしたいと思います。

それにしても、着こなしによっては限りなくダサくなるフライトジャケットを、ああもかっこ良く着こなせるのは、やはりトム・クルーズだなとも思いました。

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マキアヴェッリ先生
フィールドサイエンティスト。 地方自治体、航空会社、デジタル企業とキャリアを重ねながら、地域課題・社会課題の解決につながるプロジェクトのマネジメントを推進中。 #PPP #PFI #価値共創 #地域創生 #カーボンニュートラル #サステナブル経営 #パーパス経営 #EBPM #ソーシャル・イノベーション