2020年10月号のDHBRに掲載された論文「マーケターは社会の課題を解決しブランドも成長させる」ではマイケル・ポーターとマーク・クラマーが提唱した共通価値の創造理論(CSV; Creating Shared Value)をマーケティング視点で推進するアプローチが示されています。
マーケターは社会の課題を解決しブランドも成長させる https://t.co/ACFIpnUyrK
— マキアヴェッリ先生 (@EPYON_FELIX) September 16, 2023
ポーターとクラマーが製品やバリューチェーン、地域クラスターを通じて企業が提供できる社会的利益を説いたのに対して、本論文ではより健康的な習慣や前向きな規範を促すコミュニケーションや教育プログラムなど、ブランドの活動やパーパスドリブンマーケティングから生み出される社会的利益に主眼を置いています。
各企業(ブランド)が抱えるパーパスをそれぞれのビジネスに結び付け、その社会的インパクトを高めるために役立つ「パーパス・ツリー」というフレームワークが紹介されています。
パーパスツリーの5つの根
- 行動変容を促す
- 内部支援を獲得する
- 成果を測定する
- パートナーシップを確保する
- 体系的変化を推進する
マーケティング活動により経済的価値と社会的価値を同時に追求するアプローチということで興味深い論文でした。