7人の立候補者が乱立し、7月12日の投票日に向けて、精力的に活動している状況ですが、そのような中で、青天の霹靂ともいうべき、県下におけるクラスター発生という緊急事態が生じました。
私は、鹿児島県知事選挙の争点は「with/afterコロナ対策」と思ってましたが、“with”でもない、”after”でもない、今、目の前にある危機としてのコロナ対策が重要性を帯びてきました。
そんな中で、今回のクラスター発生に対して、私としてはいつもの冷静な姿勢を保てず、やや攻撃的なTweetをしてしまいました。
これは「油断」とか言うレベルではなく「怠慢」です。地方で、これだけ飛躍的に感染者が増えているのは鹿児島だけ。 https://t.co/4f52adPrBJ
— マキアヴェッリ先生 (@EPYON_FELIX) July 5, 2020
この感情の裏側にあるのは、5月中旬の時点で、今回のような事態が生じないよう、県内の「三密」施設に対するコロナ対策を徹底し、安心・安全な施設へ県内客や観光客を誘導するような動機付けを仕組みとした政策を提案した際に、行政組織の幹部一笑に付されてしまい、まともに取り合ってもらえなかったことに対する怒り。
そのやり取りに関しては、以下の通り、Tweetさせていただきました。
「これが、その某役所の幹部の姿勢なのだから、恐らく、職員も神風を信じて、玉砕するまで突っ込むんだろうなと。」と予言めいたことを呟いてしまいましたが、また的中してしまったという苦い思いがあります。
先日、鹿児島市内の某役所を訪問した際に、地域の「安心・安全」な体制整備を提案したら、「これまでの事例は全て県外から持ち込まれたもので、県内で感染したものはない」と自信満々に語っていた。 https://t.co/mOXIFzqnZj
— マキアヴェッリ先生 (@EPYON_FELIX) June 12, 2020
過去の実績から未来を予測することはできないと思うし、県外からの流入が増加する中では、より一層、リスクは高まると思うが、その自信満々な姿に、もはや科学ではなく、信仰に近いものを感じた。
— マキアヴェッリ先生 (@EPYON_FELIX) June 12, 2020
これが、その某役所の幹部の姿勢なのだから、恐らく、職員も神風を信じて、玉砕するまで突っ込むんだろうなと。
むしろ、こういう状況になって、どう方向転換するのか、思考停止するのか、関心をもって見守っている。
もちろん、生暖かい目で。— マキアヴェッリ先生 (@EPYON_FELIX) June 12, 2020
私は、こちらのブログもそうですし、本業での仕事も同様なのですが、自分の発言は常に徹底した情報収集と、考え抜いた分析を踏まえて、発信しています。
上記のようなTweetを行った際にも、無根拠に発信したわけではなく、国内外の様々なコロナの流行状況、あるいは、各地における対策などを幅広くサーベイして、分析した結果、鹿児島の対応は無為無策であり、啓蒙すべき自治体関係者も緊張感がまるでないと判断したから。
コロナの正体もわからず、流行経路も不明な時点では、ある意味、「天災」とも言えるでしょうが、正体もある程度判明し、対応策も様々な事例が示されている中で、このようなクラスターが発生したのは「人災」と言わざるを得ないです。
私は予言者になりたいわけでもなく、危機や悪事が回避できるのであれば、そうなるよう積極的な提言や意見交換を行っていますが、いつもその声は届かないというジレンマを感じています。
4年前の知事選でも、実現可能性の乏しいマニフェストについて、重大な懸念を示しましたが、それでも当選して、三反園県政が誕生し、現在のような危機を迎えているということに対して、有権者たる鹿児島県民は何を思うのでしょうか。
リーダーとなるべき人物の実力や実績を見抜くことなく、雰囲気やイメージだけで選択することの危うさを再認識してほしいです。