今回の県知事選挙においても、前回と同様に、候補者のマニフェスト比較を行おうと思っていたのですが、あえて、今回は踏み切りませんでした。
今回、マニフェスト比較に着手しなかった理由は、前回は、二人だけだったので比較分析しやすかったのですが、今回は7人が乱立しており、しかも、一部候補者が、県政の喫緊の課題とは直接関係のないテーマを掲げて立候補するなど、いわば、異種格闘技戦の様相を呈しており、判断基準の設定が難しかったことが挙げられます。
また、熱烈な支持者が、根拠なきデマ、ガセ、誹謗中傷などの場外乱闘を展開し始め、日々、激しさを増していたので、そんな状況でガソリンを投下するわけにはいかないだろうなと思い、遠慮していたこともあります。
私が見たいのは高度な政策論争であって、低レベルな場外乱闘でも、誹謗中傷合戦でもありません。
— マキアヴェッリ先生 (@EPYON_FELIX) June 28, 2020
プロレスを観ていると思ったら、楽しく観れたんでしょうが、新型コロナウイルスによるクラスターが発生するとともに、大雨による土砂洪水災害が相次いでいるという危機的状況の打開を託すリーダーを選ぶ選挙なので、やはり真剣に向き合わざるを得ない。
重い腰を上げて、取りかかろうと思ったら、Twitterですごくわかりやすい比較表が掲載されていました。
県政というものは、我々の生活に密着しているものであるし、特定の分野におけるプロフェッショナルというわけにはいかず、医療・福祉、雇用対策、産業振興、文化・教育などの幅広い分野に精通したゼネラリストが求められているわけです。
その観点からすれば、マニフェストについても、なるべく網羅されている方が、県政全般に関する気配り・目配りができているわけで、行政能力の高さを伺うことができます。
3期知事を務めた伊藤さんは元職だけあって、ほぼフルスコア。
現職の三反園さんが続き、官僚出身の塩田さんが三番手に位置づけるという感じですね。
伊藤さんは、今回の立候補者の中で、最も早くマニフェストをお披露目していますが、それでいて、網羅性の高いマニフェストはさすがという感じです。
次点の三反園さんも、網羅性の高いマニフェストを掲げていますが、初回当選時に掲げた、実現性の乏しいマニフェストを理由もなく取り下げている点は、節操がないというか、説明責任を果たすべき現職知事としてその責任を果たしてないし、バラ色のマニフェストを信じて1票を託した有権者を愚弄していますね。
このような無節操・無責任・無思慮な知事を再任するかどうかは、県民の審判を仰ぐしかないですね。
三番手の塩田さんも、初立候補のわりには網羅性の高いマニフェストを掲げています。
しかし、昨年末に早々と出馬表明をした割には、ビジョンを語らず、マニフェストも出さずという状態が続き、マニフェスト発表も後出しジャンケンということで、果たして、どこまで御本人の思いや考えが込められているかは疑問。
しかも、その内容については、様々な疑問が残っておりますので、次回は詳細な比較分析を行ってくれている他の方のSNS情報を参考に、私なりの分析記事を書いていきたいと思います。