マキアヴェッリ先生の研究室
Openness, Fairness, and Transparency
01 Regional Revitalization(地域創生)

「鹿児島県知事選挙2020」を通じて見えてきたもの②

今回の選挙において、マニフェスト比較分析を断念した理由については、昨日の投稿の通り(→「鹿児島県知事選挙2020」を通じて見えてきたもの① )。

前回、私が実施したマニフェスト比較分析のような内容を、若いながらも鋭い舌鋒で議会活動を行っている無所属の下鶴隆央県議会議員が、御自身のFacebook上で展開しておりましたので、御本人の許諾を得て、ここに掲載させていただきます。

下鶴議員は、県議会議員になる前は、コンサルティングファームでの勤務経験もあるため、その分析に対する姿勢や視点について、私が共感を覚える点も多いです。

各候補者のマニフェスト比較について、以下のとおり整理していますが、各候補者が「何を」(what)しようとしているのかだけを見るのではなく、「どうやって」(how)という部分を、より重視しています。

しかも、その”how”の部分を、「規模」(いくら突っ込むのか)・「財源」(国からもらった分だけ?一般財源も投入?)とに分けて、分析しています。

これは、各候補者の「覚悟」と「度量」を判断するのに重要な要素で、今回のコロナ禍のような危機時には、県民の生命と財産を守っていくためには、余裕のない県財政の持続可能性を計算しながら、あえてそこに踏み込む気概が必要になります。

あれこれやりますとバラ色の将来を描くことは誰もができますが、財政や予算という制約条件がある中では、「一方が立てば、他方が立たず」というゼロサムゲームに近い財政運営をやり繰りする必要があり、鹿児島県の財政状況を詳細に理解していることが重要です。

この点については伊藤候補だけが合格点というのが、下鶴議員の分析結果であり、私も意見を同じくするところです。

この危機的状況下においては、複雑な県財政の状況やシステムをゼロから勉強している暇はなく、即時即断が求められているわけです。

そして、私自身も、伊藤候補を評価しているのですが、その最大の理由のひとつはTwitterで行っている「質問箱」における本人からの直接回答という手法。

本日現在で約120の質問に対して、ひとつひとつ丁寧に回答している印象を受けます。

マニフェストだけでは十分に理解できないことも、この質問箱を通じて質問することもできるし、他の方の質問に対する回答も見ることができます。

行政経験20年で、民間企業に転身した私ですが、その私から見ても参考になるような意見がたくさんあって、上辺だけのパフォーマンスではなく、こういう言葉から汲み取れる人柄や姿勢を感じることができます。

以前も書きましたが、今回の選挙では、熱烈な支持者に対する激しい場外乱闘もあって、あれこれデマや誹謗中傷が流れていますが、「そもそも当事者は何を考え、何を言っているのか」という一次情報があれば、有権者自らが判断することができます

そして、その候補者の考えや意見に対して、有権者自らが意見したり、議論したりすることで、政策の意思決定に関するプロセスに反映させることができる、ということは、新たな行政のあり方の可能性を示したのではないかと考えています。

双方向のコミュニケーションが可能な便利なツールであるにもかかわらず、熱烈な支持者たちの誹謗中傷合戦の道具に成り下がったと思っていましたが、伊藤候補が新しい可能性を示してくれたことが、私にとっては「掃き溜めに鶴」を見る思いがして、救われた部分もあります。

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マキアヴェッリ先生
フィールドサイエンティスト。 地方自治体、航空会社、デジタル企業とキャリアを重ねながら、地域課題・社会課題の解決につながるプロジェクトのマネジメントを推進中。 #PPP #PFI #価値共創 #地域創生 #カーボンニュートラル #サステナブル経営 #パーパス経営 #EBPM #ソーシャル・イノベーション