しがない地方公務員から民間企業へ転職し、未曾有のコロナ禍で悪戦苦闘しながら、約2年という時が経ちました。
ある産業分野でのリーディングカンパニーの事業戦略部における新規事業開発を中心としたマネジャーとして新しいキャリアを始めたのですが、約1年間で「事業戦略部長」、そして、そこから約半年後には「経営企画部長」と、世間の劇的な変化の潮流に飲まれるように、私自身のキャリアも大きく変化しました。
事業単位の戦略を考えれば良かった事業戦略部長と比べると、経営企画部は経営理念(ビジョン)の策定や、生産・調達・販売・マーケティング等の各機能分野の総合調整を行うなど会社全体の成長戦略を考える必要があり、私にとっては一気に担当領域が広がった感があります。
これに伴い「民間企業に転身したばかりのビジネスパーソン1年生」という言い訳は通用しなくなり、会社の進むべき方向性を見定めるスキルが必要となります。
すなわち、
- 経験や自説に基づいた意見・考えではなく、理論に基づいた論理的な思考・発言
- 幅広い分野に関する専門的知識とデータ収集・解釈
- 部分最適ではなく全体最適を目指すための俯瞰的視点
という、今まさに自分に欠けているスキルや経験が求められており、「高度なマネジメントを実現できるプロフェッショナル・マネジャー」というのが、追求すべきキャリア像となります。
そういう意味では、「ビジネス経験に乏しい」というのは社内外で通用しない言い訳になったわけで、自らが率いるチームだけでなく、会社全体の生産性向上が求められる立場になりました。
今年1年間は、もう一段上のレベルに自分自身を、チームを、そして会社全体を引き上げていくことが目標に、コロナ禍からのリカバリーに向けて邁進したいと思います。
今年の目標設定に合わせて、本ブログのカテゴリーも「08 駆け出しビジネスパーソンの学習室」を「08 プロフェッショナル・マネジャーへの道」に変更しました。