地域創生はライフワークなので、専門性の確立という観点から博士号の取得を視野に入れています。
地域創生という切り口では、多様な分野・領域を設定できるので、研究科に対するこだわりはあまりなく、指導教官の専門分野であったり、考え方や教育方針などをリサーチするとともに、研究者として必要な知識や分析手法をアップデートできる大学院を探しています。
そんなサーベイの過程で遭遇したのが、タイトルに掲載の北陸先端科学技術大学院大学。
日本で初めての独立大学院大学であり、知識科学や情報科学を専門としており、かつ、東京社会人コースとして平日夜と週末土日の開講というユニークな特徴を持つ大学院です。
こちらの大学院に「地域」「環境」「観光」をテーマにした教授がいることもサーベイの中で判明していたので、4月23日に開催されたオンライン説明会にたっぷり3時間30分参加してきました。
事前に研究室ガイドを拝見していたのですが、最近、知識科学と情報科学という領域については、日々、日進月歩の発展を見せている分野なので、資料として事前提供いただいた研究室ガイドを見ても、レベルの高さは一目瞭然。
私が社会人大学院生として修士号を得たのが15年前の2008年で、その間、研究活動をほとんどしてこなかったので、博士後期課程でいきなり専門的な領域を学ぶことに不安を感じていたところに「いきなり博士課程ということではなく、修士課程からの入学であっても、優れた業績を挙げれば、博士課程の短期履修で最短3年間で博士号を取得」という話が説明会で説明されたこともあり、気持ちはかなり揺れ動いています。
最近の研究として、ビッグデータを活用した定量論文が多数を占めていることもあり、文系の私としては大量のデータを取り扱う研究手法を学んでおきたいところでもあり、当該分野で最先端の知見を持っている北陸先端科学技術大学院大学は、もともと興味のある進路先でした。
また、データ重視の定量論文偏重かと思いきや「定量分析はどうしてもビッグデータが必要になるが、地域の課題は個別性があり、かならずしも多くのデータが揃っているわけではなく、解決するためには事例研究のような定性分析も必要なので、定量分析だけにこだわる必要はない」という、バランスの取れた回答を説明会出席の教授からいただくこともできました。
最先端→バリバリ理系→キャッチアップが不安という感じで、進学にやや怯んでいた部分もあったのですが、かなり背中を押された感じがあります。
大まかな研究テーマは決まっているのですが、具体的な研究計画書に落とし込んでいくと、取扱う課題や研究手法が曖昧で、自分自身のリスキリングの観点からも、どの大学院での学び直しをするかは、もう少し検討に時間を要します。
研究計画書を作成しながら、大学院説明会に参加したり、幾人かの専門的助言をいただいたりして、今暫く検討を重ねてみます。