チームのために毎週配信しているメールに掲載したコンテンツの公開版です。
週末の土日は兵庫県豊岡市にある兵庫県立芸術文化観光専門職大学で開催された「地域活性学会 第15回研究大会」に参加してきました。
2日間にわたり朝9時から夕方17時まで多くの研究者の報告を聴き、ディスカッションをしてきました。
- 「市町村における移住・定住政策の定量的な検証」
- 「オンラインまちあるきによる関係人口創出の試み」
- 「まちあるきが健康消費行動に与える影響:Well Beingの視点からの一考察」
- 「サイクルツーリズムを活用した地域での消費購買行動促進システムの構築と実践」
など我々の業務にも繋がりそうな興味深い報告も多々ありました。
私が、このような学会に参加して心掛けていることは、立証困難な現象に対して、因果関係や相関関係を導き出すための手法を幅広く学ぶとともに、それぞれの課題現場で試行錯誤を繰り返している自治体や大学、企業などの関係者とのネットワーク構築をするということです。
今回の学会の開催地は豊岡市という京都府の京丹後市と隣接する地域で、伊丹空港からのバスに乗って高速道路を使って2.5時間かかるローカル都市でした。
「豊岡鞄」という地域商標ブランドはあるものの、ローカル都市にありがちな商店街はシャッター通りと化し、昼間に道行く人は高齢者が多数という感じのところでしたが、このような場所に芸術・文化・観光を学ぶ専門職大学を設置したということ自体で、「人口減少と高齢化が急速に進む地域では、芸術・文化・観光を切り口にした地域振興を推進する」という兵庫県の強い意思を感じることができました。