大きな組織になれば「経営企画」なる部署が存在します。
具体的にどのような業務を担当しているかといえば、市場のニーズ動向分析や競合他社の調査などをもとに、中長期的な経営計画の策定を行なったり、新規事業を企画したりする業務を担っているようです。
求められているスキルといえば、経済やマーケティングに関する幅広い知識や、論理的な思考力、分析力、洞察力は必須で、社内外のステークホルダーの調整を行うコミュニケーション力や経営陣の意思決定を支援するためのプレゼンテーション力なども必要とされ、ビジネスパーソンとしての総合的能力が問われる職種と言えます。
これらのスキル開発との親和性という観点で見れば、MBA(Master of Business Administration:経営学修士)で学ぶ内容に共通性がありますが、最近、このMBAが、すこぶる評判が悪いんです。
経営戦略の大家ミンツバーグは、理論やフレームワークなどの知識偏重では、起業や新しい経済社会への対応が不十分ではない(にもかかわらずMBA保有者が高給取りである)ことに対して強い批判を寄せています。
MBA保有者の役割は、組織を安定的に運営していくことなのか、それとも、革新的なビジネスモデルを生み出して、経済社会を変えていくことなのか、という根本的な部分に関する見解の相違が見られるため、一概に何が正論なのかは判断しづらいです。
ただ、経営企画という部署が企業における重要部門であり、そこでは高度なスキルが求められるという事実は存在するようなので、MBA取得まで必要か否かは、経営企画部門に期待される役割を見極める必要がありそうです。
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