RyanairとeasyJet
今回のヨーロッパ視察では、ヨーロッパのLCC航空に搭乗することも、ひとつの目標です。
私の中で、ヨーロッパのLCC=Ryanair(ライアンエアー)という思い込みがあったのですが、色々と調べていくうちに、easyJet(イージージェット)という航空会社があることも知りました。
「それならば乗るしかあるまい!」ということで、今回、ミラノ(イタリア)−エジンバラ(スコットランド)間の往路はRyanairで、復路はeasyJetでという、一粒で二度美味しい旅行をすることにしました。
航空券の購入手続き
航空券はRyanairとeasyJetそれぞれの航空会社の公式サイトから購入。
- 出発地・目的地・日付入力
- 航空便の時間帯の選択
を終えると、基本料金が提示されますが、ここから先はオプションの選択で、それぞれのサービスに応じて料金が追加されていきます(オプションなので選択しなければ費用は発生しません)
- 荷物の個数及び大きさ
- 座席指定
- 旅行保険
- 機内での飲食サービス
- ホテルやレンタカーの手配 など
日本国内でPeach Aviationの航空券を購入し慣れている私にとっては、全く違和感のないシステムで、航空券の購入(クレジットカード決済)までさくさく進みました。
厳しい手荷物検査で空港スタッフと揉めるのは嫌だったし、機内は広い座席で快適に過ごしたいので、座席と荷物のオプションはしっかりと付加しました。
その結果、ミラノ⇒エジンバラのRyanairの航空券は112.04€(≒13,500円)、エジンバラ⇒ミラノのeasyJetの航空券は95.47£(≒13,300円)となりました。
移動時間は2時間30分程度ですが、約26,000円の価格を高いと見るべきか、安いと見るべきか。
Ryanair vs. easyJet
Ryanairは設立が1985年ですが、現行のLCC路線へと切り替えたのは1997年の規制緩和がきっかけであったと言われています。
これに対するeasyJetは1995年に設立と、両社ともにLCC航空会社としては20年来のキャリアを誇り、売上規模も同様に拡大基調を維持してきました。
しかし、利益率を見てみると、easyJetは8%程度であるのに対して、Ryanairは23%と桁違いです。
また、RyanairはB737を主力機とし、リースではなく、自社保有傾向が強いのに対して、easyJetはA320を主力機とし、3割近くをリースで調達しています。
Ryanairは機材投資を積極的に行う一方で、株主配当も大きく、これに比較すると、easyJetは機材投資額及び株主配当ともに少ないが、それでも決して小規模ではないと言えます。
要するに、イケイケドンドンで拡大路線を突っ走っているのがRyanairで、安定的な拡大基調を維持しているのがeasyJetという見立てが可能ではないでしょうか。
この他にも、この両者を比較分析する視点としては、
- 基幹空港の設定に伴う戦略展開
- 機材の保有と更新計画
- 路線距離と平均飛行時間
- 付加収入含む収入構造
- 1座席あたりの費用内訳
などが挙げられますが、多少マニアックな面があるので、機会があるときに整理していきたいと思います。