マキアヴェッリ先生の研究室
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【ニーチェ】人間という存在

人間は1本の綱だ。

動物と超人のあいだに結ばれた綱だ。ー深い谷のうえに架けられた綱だ。

向こうへ渡るのも危険。途中も危険。振り返るのも危険。ふるえて立ち止まるのも危険。

人間の偉いところは、人間が橋であって、目的ではないことだ。人間が愛されるべき点は、人間が移行であり、没落であることだ。

ニーチェの「実存主義」とも言うべき思想がよく顕現されている文章だと思っています。

権威やイデオロギーに盲目的に従う集団を「動物」とみなし、それらの支配的思想から解脱した人間を「超人」とするのがニーチェの思想の特徴ですが、人間はその間に位置し、超人に移行するのか、それとも動物に没落するのか、その間に位置する存在であることが示されています。

ただ、そんな人間を「偉い」ものであり、「愛されるべき」ものとみなして、超人に移行するにせよ、動物に没落するせよ、目的はなくとも、その存在そのものに価値があることを高らかに宣言しています。

より高次な人間の創出がニーチェの設定した歴史の目標ですが、その目標自体が狙いなのではなく、この目標設定にともない、人間の生それ自身が、常に「もっと高い、もっと人間的なもの」に変化していくかたちになり、そこに価値を見出したと言えます。

 

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マキアヴェッリ先生
フィールドサイエンティスト。 地方自治体、航空会社、デジタル企業とキャリアを重ねながら、地域課題・社会課題の解決につながるプロジェクトのマネジメントを推進中。 #PPP #PFI #価値共創 #地域創生 #カーボンニュートラル #サステナブル経営 #パーパス経営 #EBPM #ソーシャル・イノベーション