マキアヴェッリ先生の研究室
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05 Travel(旅行記)

ヨーロッパ二大LCCに乗る旅:1日目

行程

鹿児島空港→羽田空港→フランクフルト空港→ミラノ・リナーテ空港→ミラノ中央駅→ホテル(歩行距離:6.8km)

 

人生の転機と新たな目標設定の旅

今年1月に「イタリア視察2019」を終えたばかりの時は、次のイタリア視察は来年だろうと思っていましたが、まさか年間のうちに2度もイタリアに来るとは思ってもいませんでした。

来月から自分の立場や環境が大きく変化することが予見されており、様々な準備や手続きを進めなければならない状況の下、あえて、この時期にヨーロッパに来る必要があったのかと、今更ながら自問自答しています。

でも、あえて言おう!ここに来ることが、自分にとっての再スタートの一歩であったと。

まず最初の理由は、来月から違う環境に身を置くことになるからこそ、新しい環境への適応に向けて注力する必要があり、そうなった場合には、当面はイタリアの訪問が遠ざかる可能性があること。

2つめの理由は、新しい環境における新たな目標(ビジネスモデル)を体現しているのが、今回、搭乗体験するヨーロッパ最大のLCC・Ryanairであるため、目標を明確にする観点からも、直接体験しておく必要があったこと。

3つめの理由は、中途半端にしていた経営学修士(MBA)の学位取得を、最後まで貫徹できるように、現地経営大学院を訪問して、覚悟を決めたかったこと。

いずれにしても、自分の人生の転機が訪れてなかったら、自分の中で曖昧にしたまま先送りしていた理由ばかり。

裏返せば、日本にいれば、どうしても目の前のタスクや作業に忙殺されがちですが、今後の自らのキャリアやミッションなどの重要なテーマを自分の中で再度整理するためには、そのような諸事から距離を置いて、自分一人だけで考える時間を確保したかったという気持ちもあります。

家族や多くの関係者には迷惑を掛けていることは重々承知をしながらも、自分自身の人生やキャリアを冷静に再点検する時間が欲しかったというのが切なる願望だったといえます。

 

3空港を有するミラノ

今回、ミラノを起点として、ミラノ近郊のリゾート地であるコモと、スコットランドのエディンバラを訪問する計画を立てました。

航空券の手配結果による偶然ではあったのですが、今回の旅行を通じてミラノが有する3空港(リナーテ空港・マルペンサ空港・ベルガモ空港)を利用する見込みです。

ミラノの人口は130万人なのですが、リナーテ空港が国内・欧州近距離線、マルペンサ空港は国際線、ベルガモ空港はLCCと役割分担をすることによって、イタリア各地とヨーロッパ各地を結ぶ航空ネットワークを構築し、地域需要によらないヨーロッパ全域からの航空需要を取り込んでいます。

人口130万人なのに3つの空港は贅沢とは思いましたが、ヨーロッパ各地の旅客をイタリア各地へと届けるハブ空港としての機能を考えれば、3つの空港は決して過大なものとは言えません。

多くのビジネス客が訪れるミラノの経済都市としての魅力を決して軽んじるわけではないですが、イタリア各地の観光地としての魅力が支える観光需要があってこそ、ミラノの空港の活況があると考えます。

 

かくも美しきミラノ中央駅

羽田空港からフランクフルト空港での乗り継ぎを含めて約15時間。

ミラノ・リナーテ空港に無事に到着しました。

リナーテ空港からミラノ中央駅までは5€でリムジンバスが出ており、約25分でミラノ中央駅に到着。

ミラノ中央駅は何度か訪れたことがあるのですが、いつ来ても趣のある重厚な印象のある駅です。

日本の駅は近代的建築物を建設した上での商業化が著しいですが、ミラノ中央駅は歴史的建造物という「箱」を活かしたまま、商業施設も充実させています。

旅客の「利便性」だけでなく、建物の「美観」も追求している点は、イタリアに学ぶべき大事な視点であると考えます。

ミラノ中央駅で軽くパニーニを食べて、ホテルで飲む水を購入後、宿泊するホテルへ。

宿泊するホテルは、その名も「NH マキャベリホテル」。

移動の疲れを癒やすべく、この日は現地時間の夜9過ぎには就寝しました。

ABOUT ME
マキアヴェッリ先生
フィールドサイエンティスト。 地方自治体、航空会社、デジタル企業とキャリアを重ねながら、地域課題・社会課題の解決につながるプロジェクトのマネジメントを推進中。 #PPP #PFI #価値共創 #地域創生 #カーボンニュートラル #サステナブル経営 #パーパス経営 #EBPM #ソーシャル・イノベーション