人生の大半を過ごしてきた故郷たる鹿児島から離れて半月。
どれほど海外で暮らそうとも、あるいは、出張しようとも、私の空間認識は鹿児島を中心とした二次元に止まっていたことを改めて認識させられます。
そして、鹿児島から離れて、国内他地域の様々な情報に接する立場となり、日本全体から鹿児島を見るという俯瞰的(三次元的)視点を確立することで、ようやく「鹿児島」という地域を相対化することができつつあります。
「地域間競争」という言葉がありますが、他地域の自治体や企業は、自己変革を遂げたり、新たな戦略を採用したりと外部環境の変化に適応する努力を積み重ねています。
自己という存在は、他者という存在があってこそ、より自己を深く認識できるのと同様に、他地域の自治体や企業の活動を知り得る立場になって、鹿児島の自治体や企業の取組や活動の優位性や欠点に気付かされることが多々あります。
自分がアウトサイダーになった今では、当事者として直接的に鹿児島という地域に関われないのであれば、せめて、そういう気付きや学びを鹿児島のためにフィードバックするしていくことで、鹿児島のために貢献していきたいと考えます。
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや (室生犀星)