行政組織から民間企業へという転身を図って、本日で3ヶ月が経過しました。
一応、3ヶ月は試用期間という位置づけであったので、これで晴れて正社員になれました。
と言っても、3ヶ月前には予想だにしなかった逆風(台風並み)が吹いており、先週末の時点で、「当面の間は原則として在宅ワーク」を行うよう会社の方針が示されたところです。
元来、リモートワークを導入していた会社なので、今回の新型コロナウイルスの感染予防措置としての在宅ワークを命じられるまでもなく、各人各様の判断で勤務場所を選んでいたため、それほどの混乱もなく、「平常よりも在宅ワークの回数が増える」程度の認識でいます。
私自身も同様なのですが、シニアマネジメント層以上の多くは、2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)の世界的流行を経験しているため、その経験知の重要性を改めて感じております。
現在がどのようなフェーズで、このフェーズを過ぎたら、どんな事態が待ち受けているのかを予測した上で、現在、取り得る対策や選択を行っていくことが大事だと思います。
よく言われることですが、「危機」という言葉は、「危険」と「機会」という言葉の二つで成り立っていて、目の前の危険を認識しつつも、将来的なビジネス拡大の機会をどのように見据えるのか、という短期と中長期の視点のバランスが重要だといえます。
そして、こういう危機の時こそ、トップマネジメント(リーダー)の言葉が重要であり、現状を厳しく認識しつつも、将来に向けては楽観的にビジョンを示して、不安を抱える従業員のモチベーションを高める必要があります。
その観点からは、我が社はリーダーが的確な行動を取っていて、少なくとも私自身は現状に不安も、不満も感じることなく、現在の苦境から脱した後に取り組む施策へのアプローチを考え、準備を進めることに前向きになっています。
ついでに言えば、こういう時だからこそ、自らのビジネススキルを高めるため、通常であれば通勤時間に割り当てる時間内に、英語やビジネスフレームワークの学習を通じたスキル開発を行っています。
私の現状を心配するメッセージを多々いただいていますが、ポジティブどころかアグレッシブに色々と仕掛けていることを、ここで報告させていただきました。