マキアヴェッリ先生の研究室
Openness, Fairness, and Transparency
02 Book Review(書評)

ぐっちーさんの足跡

昨年9月に突然の訃報に接し、大きな悲しみを味わうことになったぐっちーさんこと山口正洋氏の逝去(→「ぐっちーさんこと山口正洋氏を偲ぶ」)。

直接お会いして、会食を何度かしただけの関係ではあったのですが、仕事に対する姿勢や哲学など、私にとっては少なからぬ影響を及ぼした人物のひとりでした。

ごくたまにのメッセージのやり取りを除いて、そんなぐっちーさんとのつながりを意識させたツールが、ぐっちーさんが編集長であった「The Gucci Post」が発刊していた週刊メルマガ『週刊グッチーポストの経済ZAP!!』。

米国経済の分析もさることながら、メルマガの最後に「あとがき」として付記される、日本経済に対するスパイスの効いた批評であったり、広島カープの応援記事であったり、ぐっちーさんの為人を感じさせるエピソードが、毎週の楽しみでした。

そんなメルマガも、昨年9月22日に「一時休刊のお知らせ」という内容のメールが配信され、ぐっちーさんの緊急入院が報告された後、ぐっちーさんが帰らぬ人となったため、このメルマガも二度と読むことができないと思っていました。

が、昨年12月2日に、ぐっちーさんと長年にわたり経済分析を共にしてきたメンバーによるメルマガ復活の狼煙が上がりました。(→詳細内容はこちら

ぐっちーさん本人ではなく、その思想や思考の後継者の方々によるもので、『銀河英雄伝説』で例えるならば、ヤン・ウェンリー亡き後のユリアン・ミンツのような存在で、「ぐっちーさんだったら・・・」みたいな記述の部分では、私も一緒に考えさせられる部分があります。

奇しくも12月2日は、私が新しいスタートを切った日であり、奇妙な縁を感じたので、当然のことながらメルマガの再購読も始めました。

これだけでも嬉しいニュースだったのですが、もうひとつ嬉しいニュースが飛び込んできました。

ぐっちーさんがAERAで12年間連載していた177本のコラムを完全掲載した書籍が発売されることとなりました。(→詳細内容はこちら

改めて多くの方に支持され、愛されていた方だったのだ思うと同時に、ぐっちーさんに恥ずかしくないような生き方をしたいと思いました。

 

 

 

 

ABOUT ME
マキアヴェッリ先生
大学院で地域経済学を学び、以来ずっと地域創生をライフワークとして仕事と研究に勤しむ。自治体職員、航空会社(経営企画部・事業戦略部)、デジタル企業(事業開発部)とキャリアを重ねながら、地域課題の解決につながるプロジェクトのマネジメントを推進中。