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先日、遅まきながら宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』を観てきました。
ネタバレしないよう細かい内容は書きませんが、宮崎作品の集大成的な内容であり、かつ、描写や表現などもかつての作品の面影を見るようで、宮崎作品のファンであれば是非一度は観る価値はあると思います。
他方で、2回目の視聴があるかといえば、個人的には「2度目はない」という印象でした。
作品のテーマゆえか、あるいは、宮崎監督の年齢ゆえかはわかりませんが、作品の基調に説教臭さを感じました。
多くの作者にとって処女作が傑作と一般的には言われますが、私にとっては『風の谷のナウシカ』が映画作品(原作漫画と合わせて)として秀逸です。
現在の人類全体に共通する課題を今から40年以上前に描き尽くしていたことに対して驚きの念を隠せません。
ナウシカを思想書として真面目に研究している書籍『ナウシカ考:風の谷の黙示録』(学習院大学教授が執筆)もありますので、興味ある方は読んでみてください。