突如発表された内容に、思考と感情が追い付かずに、ここしばらくの間経験していなかった「茫然自失」状態に陥りましたが、ようやく思考と感情の整理がついてきました。
ピーチの井上CEOが退任、ANA代表取締役専務に 森副社長が昇格 – TRAICY(トライシー) https://t.co/5Obq4c4D8Q 前を向くべし!
— マキアヴェッリ先生 (@EPYON_FELIX) March 13, 2020
どのレベルの事業(国家事業からビジネスまで)であっても、事業の開始から終わりまで、一人の人間で完結させられることは少なく、成功した過去の事業を紐解くと、創業期から成長期、そして安定期へと、それぞれの局面において、その責任を担った人物が入れ替わることが往々にして起きています。
それは、それぞれの局面において、必要とされるタレントであったり、スキルであったりが異なるためであり、どれほどの魅力があったとしても、どれほど高い能力があったとしても、適時適所となる人材は、一人のカリスマでは補えないことを意味するかもしれません。
こんなことを考えていた時に、思い出したのが、帝国の青写真を描き、それに沿って「帝政」という枠組みを作り、そして、そこに皇帝につながる軍事と官僚制を整備し、帝政を不動のものとした、カエサルからアウグストゥス、そしてティベリウスへ、というローマ帝国初期の事業継承。
この3人の個性は全く相異なるものではありましたが、でも、その個性は、その局面に必要とされるプロジェクトを推進する上で、かっちり填まっていたようにも見えます。
それは、当時の人間である彼らが十分に熟慮して後継者を選択した結果かもしれないし、あるいは、後世の歴史家が、当初から計画されたプログラムのように解釈して、定説化してしまったものかもしれません。
ただ、事実としては、創業期から安定期に至るまでに3人のリーダーが登場し、それぞれの役割を果たし、次代に継承したからこそ、ローマ帝国は数百年間の繁栄を維持できたということ。
このように考えるならば、創業期のリーダーが去ったことを嘆く前に、「成長期のリーダーに従い、支え、次の安定期にどう移行していくかを考えるべき時である」ということに思い至りました。
こんな記事を書いている矢先に、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツも取締役を退任することになった記事が飛び込んできました。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、取締役を退任 #SmartNews ここでも世代交代。 https://t.co/G7DDKUtSEz
— マキアヴェッリ先生 (@EPYON_FELIX) March 14, 2020
時間は流れ、創業者がいつまでもトップにあり続けることはなく、いつかは次のリーダーに引き継がれる時は必ず訪れる。
しかし、創業者の夢を実現するよう、後に続く人々は、その理想の火を絶やしてはいけないと思いました。
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