今日から新年度。
と同時に民間企業に転職してから4ヶ月が経過がしました。
この4ヶ月を振り返ってみると、「わずか4ヶ月の間に前職時代の数年分の経験ができた」と思えるほど多くの変化であったり、不意の事態であったりに遭遇しました。
今後の自分のキャリア、ひいてはFY2020の目標管理を行う観点から、5大トピックを挙げて、この4ヶ月をレビューしたいと考えます。
青天の霹靂の創業者社長退任
日本で成功するはずがないと言われていた事業会社を立ち上げて8年足らずで、当該分野の国内最大の規模に育て上げた社長が、突然の退任宣言。
その社長の人柄や経営姿勢が、私の転職理由の最大の理由であったため、突然の事態に大きな戸惑いと喪失感を覚えました。
今は気持ちを切り替えることもでき、創業家社長の夢を実現するため、自らのスキル開発と研鑽に努める覚悟を決めました。
世界的に蔓延している新型コロナウイルスによる打撃
世界的流行が懸念されていた新型コロナウイルスですが、2月の春節における中国人の海外旅行をきっかけに、まずはアジアで、そして、欧米をはじめとした世界各国に飛び火し、今や世界的に蔓延しています。
東京オリンピックも延期になるなど、社会的にも、経済的にも未曾有の事態に陥りつつありますが、まだ出口が見えない状況です。
不安に脅えるだけでなく、将来に向けて、今できることを確実に実施して、社内の体制強化や、事業運営の効率化を図っていきたいと考えています。
理論と実践の結合への実感
前職は公務員であったにもかかわらず、ドラッカーやポーター、ミンツバーグにコトラーなどマネジメントに関する理論書を多読していました。
公務員の業務とは直接的につながることもなく、いわば教養的な感じで、知識としての理解に止まっていたのですが、会社の重要課題の解決手法が、これら理論と密接につながっていることを認識しました。
最新の理論をアップデートしつつ、理論やフレームワークを使いこなせるよう、FY2020中にMBA(Master of Business Administrator)へ入学する予定です。
組織を動かすHuman Resource Managementの重要性
行政組織と民間企業の違いは多々感じるところではあるのですが、他方で、共通点も多くあると感じています。
その中でも、最も大きな共通点は、組織にとっての大きな目標を達成するためには、組織を構成するメンバーの意識と目線のベクトルを揃えることが重要であること。
組織がいくら合理的な目標を設定したとしても、内部で働く労働者の一人ひとりは意思と感情をもった人間であり、時には、不合理な行動を取るという前提を忘れてはいけないなと。
組織と個人の間の矛盾や軋轢をきちんとコントロールできるスキル開発に努める必要があると考えています。
慣れない執行役員の秘書業務(部門間調整)
組織図にも、業務分掌にも載ることなく、各種会合や業務を通じて、いつの間にか割り当てられ、事実上、確立してしまったのがこちらの業務。
入社から日も浅いため、当然のことながら、会社の各部門の機能や業務に対する理解も浅いにもかかわらず、会社の重要プロジェクトを円滑に遂行するために、ボトルネックとなっているプロセスの改善やそのための部門間調整を行う役割が求められています。
「日が浅い(経験が浅く未熟)」という言い訳も許されず、日々、各部門関係者とのコミュニケーションを図ったり、過去のプロジェクトの経緯を調べたりと、全体把握に努めています。
こうやって列挙してみると、大変なことばかりが並んでいます(笑)
確かに、毎日16時間近くのハードワークをこなしていますが、決して悲壮感に満ちたものではなく、給料をいただきながら貴重な経験を積ませていただいている思いです。
「辛いか?」と問われたら「全く辛くない」と答えるし、「楽しいか?」と聞かれたら「楽しい」と即答します。
その意味では、楽しみながら重要課題にチャレンジする機会を与えられているものと認識しています。
新型コロナウイルスによって、マクロでも、ミクロでも大きなダメージを受けて、コストが支払われていますが、歴史を振り返っても、困難を克服するのは、最後は人間の意思と覚悟であることを肝に銘じて、FY2020を乗り越えていきたいと思います。