先日、あるプロジェクトにお声掛けいただいた際に、「自分では結果を出せないのでお断りします」と明確にコミットメントしない発言をしました。
先方は断られると露ほども想像していなかったらしく、豆鉄砲を食らったような顔で理由を問い質してきました。
私からの回答は、「プロジェクトメンバー全員の目的・目標の共有が図られてないから」という1点の理由のみ。
私が自ら立ち上げたプロジェクトであれば、チームメンバーのみならず、利害関係者も含めて、まずは目的・目標の共有を徹底的に図ることを最優先に取り組みます。
どんなに人材がいても、どれほど資金があっても、目的・目標の共有というベクトルが揃わない限りは、砂上の楼閣のように不安定なプロジェクトマネジメントになることが見えているからです。
この目的・目標の共有があるからこそ、プロジェクトの参加あるいは退出の条件が明確になるし、また、プロジェクト終了後の検証・評価も可能になります。
プロジェクトマネジメントにおける現在の主流が仮説検証型(段階的詳細化)であればこそ、目的・目標の設定が重要な意味を持ちます。
そこは人間関係がウェットであるか、ドライであるか、ということとは無関係に、プロフェッショナルとしてどこまで成果にこだわるのか、というプライドの問題です。
と同時に、プロフェッショナルであることにこだわるのは、私個人の価値観(=自分軸)でもあります。
自分軸にこだわることの重要性は、最近、読んだ『「いつでも転職できる」を武器にする』という本にも書かれていました。
同書は、転職をすることになった場合、市場における自分自身の価値最大化に向けたアプローチを詳しく説明した書籍で、そこでは「自分軸」という言葉がキーワードになっています。
- 「自分軸にあった市場を見極める」
- 「自分軸で売れるキャラを確立する」
- 「自分軸で市場価値をつくれるようになる」
- 「自分軸で強くなるー転職しない時にやり続けること」
同書の内容については、いつか詳述したいと思いますが、ざっと言えば、「他者の評価や判断といった他人軸で仕事をするよりも、自分軸で仕事をした方が、充実した人生を送れるし、きちんと仕事の成果を出せるよ。だけど、そのためには、自分軸の自己分析やその強みを発揮できるような戦略を持とうね」ということです。
我が道を往くことは難しいようで、自分の心の持ちよう次第という簡単なことでもあるような気がします。
レビュー評価:
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