マキアヴェッリ先生言行録
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02 Column

40年という時間の流れとコンテキストの変化

『GUNDAM SONG COVERS』オリコンTOP10入り

Yahoo!ニュースのトップを飾った「森口博子、「ガンダム」カバーで28年2ヶ月ぶりのTOP10入り」という記事。

ガンダムオタクの私も、当然のことながら、このアルバム『GUNDAM  SONG COVERS』は既に購入して、何度もリピート観賞しております。

 

ガンダムオジさん的評価

収録されている全10曲は、昨年NHKで放送された番組『発表!全ガンダム大投票』の中でランキング選出された曲を中心に選曲されています。

全361曲から選出したということで、今年40周年を迎えるガンダムの歴史の長さを感じさせます。

全体のバランスを見ても、古い曲から比較的最近の曲までバランス良く選出されており、若者からオジさんたちまで満足のいく構成になっていると思います。

「フリージア」や「RE:IAM」など女性ボーカル曲のカバーは森口さんの歌唱力もあり、さながら別曲の素晴らしい仕上がり
「哀戦士」や「BEYOND THE TIME」など重低音の男性ボーカル曲は森口さんの歌声を上手く生かせてない感じ

 

たかがアニソン、されどアニソン

森口博子さんといえば、元々はアイドル歌手志望だったものの、なかなか好機にめぐり会えず、『機動戦士Zガンダム』の「水の星へ愛をこめて」で歌手デビューしたのは、本人にとって必ずしも本意ではなかったようです。

当時の社会的評価から言っても、単なるアニメのおまけ曲くらいの扱いだっただろうし、決して主流ではなかったので、そのような評価になるのはやむを得なかった面もあるかなと。

しかし、時が流れ、社会・経済のコンテキストの変化に合わせて、日本アニメの世界的評価が高まりとともに、アニソンの社会的評価も高まり、今では海外でコンサートを開いた場合に、十分な観客を動員できるほどのコンテンツにまで成長しました。

ただ、その間、先駆者たる森口さんのキャリアは決して順風満帆ではなく、歌手からバラエティーアイドル(バラドル)への路線変更を余儀なくされたり、人並みならぬ苦労をしたことも事実。

今回のCD発売のインタビュー記事の中に、そこらへんの苦労を感じさせる部分もあります。

「棚がガラガラのお店もあって、私が信じられないくらいです。カバーアルバムをずっと出したかったのですが、NHKのファン投票の結果を見て、『今しかない』と思いました。ファンとはお互いに34年間いろんなことがあったし、つらいことも一緒に乗り越えてきました。アルバムには私たちが生きてきた証しが詰まっています。40年間ガンダムを作り続けてきたスタッフにも感謝したい。私はガンダムで人生が変わったんです」

多くのファンやスタッフが支え、続けてきたからこそ、巨大コンテンツとしてここまで成長してきたことを実感させます。

 

機動戦士ガンダム40周年プロジェクト

今年、ガンダムは40周年を迎えることから、『閃光のハサウェイ』の映画化をはじめとするいくつものプロジェクトが計画されています(→「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」公式サイト)。

40年間続いたから、自動的に50年というわけではなく、このように様々なプロジェクトが動き、そこに多くのスタッフが関わり、昔からのファンが支え、更に、新たなファンを獲得していくという流れがあってこそ、ということに気付かされます。

そのような観点からすれば、ガンダムの歴史をプロジェクトという視点で分析してみれば、日本のコンテンツ産業にとって大きな示唆と意味が見出せるのではないかと、個人的には考えています。

いつの日か、ガンダムの歴史をプロジェクトマネジメントの視点で体系的に解き明かしたいと思います。

 

レビュー評価:

 

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マキアヴェッリ先生
Director of Business Strategy Department. #イタリア好き #Apple信者 #経済学修士 #スローシティ伝道師 #空港おじさん #ガンダムおじさん #薩摩藩脱藩浪人