マキアヴェッリ先生の研究室
Openness, Fairness, and Transparency
05 Travel(旅行記)

ヨーロッパ二大LCCに乗る旅:3日目

行程

コモ市内散策(歩行距離:13.0km)

 

男は城を目指すもの

ホテルから徒歩3.5kmの場所に、バラデッロ城という城があり、朝からそこを目指して出発しました。

中世に建造された城らしく、防衛の観点から小高い山の上に造られており、坂道を登りながらの訪問となりました。

城までの道は舗装された道路ではなく、穴や溝があったり、比較的大きな石が転がっていたりと、昔の名残を残したままの道でした(私は幸いにもトレイルランシューズを履いていたため、それほど歩きにくくはなかったですが)。

登山に近いものがあり、気温は7℃と低めではあったのですが、多量の汗をかきながら目標地点に到達。

しかし、案の定、4月から10月までの時期限定の施設であり、私の目の前には閉ざされた城の門があるばかり。

それでも、男はやはり城を目指し、そこから見える風景を観たいと思うもの。

 

優雅なロマネスク様式の聖アッボンディオ聖堂

バラデッロ城を訪問した余勢を駆って、そのまま聖アッボンディオ聖堂へ。

聖アッボンディオ聖堂は11世紀末に建立された聖堂で、優雅なロマネスク様式のファザードが目を引く聖堂です。

中に入ってみると、飾り気のない円柱が並んでいるのですが、だからこそ正面の美しいフレスコ画が一層のこと引き立てられます。

この美しさには目を奪われ、気が付けば10分ほど、そこに立ち尽くしていました。

 

寒くても暖かい日差しの下で

朝から歩き続けて、お腹も空いたため、広場のリストランテへ。

正午過ぎで気温は若干上がり、9℃くらいでしたが、空は晴れ渡り、暖かな日差しが差し込んでいたため、室内ではなく、開放感のある屋外での食事。

公共空間であるはずの広場で、食事という私的な行為をするという公私が混然としている状況ではあるのですが、来店する顧客は誰一人店内に入るのではなく、屋外での食事を選択する不思議。

公私を厳然と区別するのではなく、他者に迷惑を掛けない範囲で、公共空間の私的利用を許容する市民間の暗黙の了解ないし寛容みたいなものがあるのでしょうか。

そんな雰囲気に便乗させてもらって、カルパッチョに、サラダ、リゾットを美味しくいただきました。

 

街の「顔」たる大聖堂

イタリアの諸都市を訪問した際には、それぞれの街にある聖堂を訪問します。

大聖堂は、その街の象徴であり、そこからその街の歴史や経済力などをうかがい知ることができます。

コモの大聖堂は、人口の割には比較的規模が大きく、信仰者と観光客との出入口が分かれるとともに、観光客の入場時間も制限していました。

14世紀後半から建築が始まったという歴史ある大聖堂なのですが、内部では16〜17世紀に織られた巨大な数々のタペストリーが展示されており、その歴史の深さを感じることができます。

 

二日間満喫したコモとは別れ、明日はLCCライアン・エアーに乗って、スコットランド・エディンバラへ移動です。

 

ABOUT ME
マキアヴェッリ先生
フィールドサイエンティスト。 地方自治体、航空会社、デジタル企業とキャリアを重ねながら、地域課題・社会課題の解決につながるプロジェクトのマネジメントを推進中。 #PPP #PFI #価値共創 #地域創生 #カーボンニュートラル #サステナブル経営 #パーパス経営 #EBPM #ソーシャル・イノベーション