マキアヴェッリ先生の研究室
Openness, Fairness, and Transparency
01 Regional Revitalization(地域創生)

2023Sep.26 Weekly Report:今週のキーワード

チームのために毎週配信しているメールに掲載したコンテンツの公開版です。

今週の注目キーワードは「ソーシャル・イノベーション」。

『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー』という雑誌があり、手に取って読んでみました。

ソーシャル・イノベーションを直訳すれば「社会的な技術革新」であり、往々にして「社会問題を解決するための革新的な事業・取り組み」として紹介されています。

2003年にこちらの雑誌が発刊されたときには「社会のニーズと課題に対してまったく新しい解決策を発明し、支援を得て、社会に実装するプロセス」と定義しています。

気候変動や環境汚染、食料や清潔な水へのアクセス、貧困や人権など、地球全体に影響を与える問題に対して、革新的なアプローチやソリューションをグローバルに展開していくことを目指すというものです。

これまで「イノベーション」について議論されてきたのが、企業が主体によるものが主流であったのに対して、ソーシャル・イノベーションでは企業のみが主体ではなく、ソーシャル・イノベーションを通じて事業を展開する人=社会起業家として、幅広い主体にこの分野の参加を呼び掛けているのが特徴です。

代表的な主体がスタートアップですね。

『スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー』自体は、まるで絵本のような柔らかい表紙なのですが、中身は経営学に関する最新の理論も含んだ硬派な内容です。

雑誌の装丁からも、こういう分野に興味関心のある層の特徴が出ていて面白い雑誌なので、興味関心のある方は是非書店で探してみてください。

ABOUT ME
マキアヴェッリ先生
大学院で地域経済学を学び、以来ずっと地域創生をライフワークとして仕事と研究に勤しむ。自治体職員、航空会社(経営企画部・事業戦略部)、デジタル企業(事業開発部)とキャリアを重ねながら、地域課題の解決につながるプロジェクトのマネジメントを推進中。 #PPP #PFI #CSV #地域創生 #カーボンニュートラル #サステナブル経営 #パーパス経営 #EBPM #ソーシャル・イノベーション