マキアヴェッリ先生の研究室
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09 Column(コラム)

2023Jul.3 Weekly Report:あとがき

チームのために毎週配信しているメールに掲載したコンテンツの公開版です。

私の趣味は、知る人ぞ知る半身浴読書(知りたくもないでしょうが)なのですが、時間に余裕があるときには、浴槽にお湯を張り、リラックス効果のある入浴剤を入れて、湯船に浸かりながら30分〜1時間ほど読書をします。

もちろん持ち込む本は防水機能の付いたKindle Paperwhiteという電子書籍リーダー。

そうやって半年間かけて、ようやく佐藤賢一の『小説フランス革命』(全18巻)とそれに続く『ナポレオン』(全3巻)を読み終えました。

世界史の教科書だったら、わずか2ページに満たない分量で、三部会の招集→国民議会の結成→テニスコートの誓い→バスティーユ牢獄の襲撃→人権宣言→国王の逃亡→議会内の対立(フイヤン派、ジロンド派)→国民公会の招集→国王及び王妃の処刑→山岳派の台頭→恐怖政治→テルミドール9日のクーデタ→総裁政府の成立という流れが、一気呵成に説明されます。

でも、この間に、人間世界であれば起こり得るあらゆる事象が起きたわけで、それを丁寧に拾い上げて、書き上げていくと、文庫本で18冊という情報量になったというのが『小説フランス革命』です。

総裁政府の誕生で、いったんは終了したフランス革命ですが、総裁政府が不安定で、「自由・平等・友愛」を掲げる市民革命が自国へ及ぼす悪影響を懸念した周辺の君主国からの侵攻に悩まされる日々。

そこに登場するのが、高速移動による時限的な数的優位と砲撃による火力の集中打撃という戦術で、連戦連勝を重ねる不敗の名将ナポレオンです。

国内の混乱と外敵との戦争で国内物価の上昇や物資の不足など国民の不満が鬱積する中で、戦勝による略奪品と賠償金で国内経済の持ち直しを図ったことにより、国民の人気も高まり、フランス領ではないコルシカ島(元はイタリアのジェノヴァ共和国領)出身の軍人がフランスの実権を握っただけでなく、東はオーストリア・ハプスブルク帝国領から西はスペイン王国領まで治めるフランス皇帝にまで上り詰めたわけです。

その後、わずか10数年で転落の憂き目に遭い、最後は西大西洋のセント・ヘレナ島に幽閉され、最期を迎えました。

これほど広大な領土を征服した歴史上の人物といえば、古代ギリシアのアレクサンドロス大王や古代ローマのユリウス・カエサル以来で、後に続くのがドイツ第三帝国のアドルフ・ヒトラーくらい。

まあ、フランス革命自体が「自由・平等・友愛」という高邁な理想を掲げながらも、内部では謀略・裏切り・暴力を中心とした権力闘争に終始していたわけで、ナポレオンの皇帝戴冠についても、様々な歴史的解釈が可能なわけです。

何だかんだで半年間続いてきた楽しみがなくなったことで、今、読み始めているのがヴィクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』。

高校時代に読んだけど、面白さが全くわからず、途中で放り出していたのですが、これがナポレオンの治世(第一帝政)に続く話だということで、『小説フランス革命』『ナポレオン』の延長線上の物語ということで読んでみたいと思います。

宝塚歌劇団のミュージカル「レ・ミゼラブル」を観たことがあるとはいえ、小説では全5部(5冊)という大作でもあるので、いつ読み終わるか・・・。

無事に読み終えたら、また感想を書きたいと思います。

 

参考文献

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マキアヴェッリ先生
フィールドサイエンティスト。 地方自治体、航空会社、デジタル企業とキャリアを重ねながら、地域課題・社会課題の解決につながるプロジェクトのマネジメントを推進中。 #PPP #PFI #価値共創 #地域創生 #カーボンニュートラル #サステナブル経営 #パーパス経営 #EBPM #ソーシャル・イノベーション